生地屋のQ&A

布生地のプロフェッショナルが わかりやすく解説してます。

ナイロンとは? ナイロン織物とは?

ナイロンとは、合成繊維の1つで ポリアミド樹脂と言う非常に強い樹脂を糸にしたものをナイロン繊維と言い、それで織った織物をナイロン織物と言います。世界最初につくられた合成繊維です。

シルク(絹)やコットン(綿)の靴下が 破れやすかったのですが、ナイロンで作られたそれらは 大変丈夫で破れにくかったのです。当時
「石炭と水と空気から作られ、鋼鉄よりも強く、クモの糸より細い」
と 言うキャッチフレーズでストッキング等良く売れました。

ナイロン樹脂自体の物性や化学式はここをクリックで調べられます。

ナイロン繊維には化学式の1つの単位の中に 6個炭素がつながった「ナイロン6」(6ナイロンとも言われます)と 6+6個つながった「ナイロン6,6」(66ナイロンとも言われます)があります。

ナイロン6,6の方が物性的には優れています(大差はありませんが)。ナイロン6は日本が開発した繊維ですが 第二次世界大戦に負けたせいもあり、一時は日本独自開発とは認められなかったそうです。

非常にきれいな色に染まります。ですが 淡色は他の揮発成分を吸収(ナイロンは吸着しやすい性質があります)して黄変しやすいです。ダンボールに長期間入れておいただけで 黄変する事もあります。ダンボール紙に含まれる「リグニン」を吸着するためです。

濃色も実際は吸着しているのですが、わかりにくいだけです。

詳しくは下記を参照してください。
ナイロンとは? ナイロン織物とは?