2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧
コーティングとは、塗布の意味で 布生地に オイル、ゴム、ウレタン、ビニール、エナメル、ラッカー等の樹脂を塗って 機能性やファッション性を持たせたものです。(オイルをコーティングしたのもを オイル・クロスと言います。2つ以上の異素材を張り合わせ…
布生地の耳とは、布生地の両端部の事です。染加工の時についた2列の針穴が空いています。耳の部分だけ違う織組織にしたものを 耳組織と言います。 耳でない洋服等に使用する部分を 「地」とも言います。下記が織物の耳の例(写真)です。 (余談ですが、耳…
シック アンド シン強調加工とは(T&T強調加工)、結晶化率の差で作った ポリエスエル・フィラメント糸の布生地で、染め時間を通常より短くして カスリのような染ムラを出す加工方法の事です。通常の染時間ですと 染まりにくい結晶化率の高い部分も 同じよう…
シック アンド シンとは(thick and thin)、合成繊維のフィラメント糸(長繊維)で 太い部分(thick)と細い部分(thin)のある変わり糸の事です。 ですが、ポリエステル・フィラメントの糸で 若干太い(thick 低結晶化率)ところと若干細い(thin 高結晶化率)を…
捺染とは、プリントの事です。一般的な工程(直接捺染法)は 下記のようです。 染料や助剤をのりと練り合わせて 捺染のりを作る それをスクリーンやローラーなどの プリント機械(捺染機)を使い、布生地にプリント(印捺 捺印の反対ですね)する 水蒸気で加…
枡見本とは、先染め織物やプリント布生地において 配色を変えた見本布生地の事です。通常 量産する前に 枡見本を作製して、発注者に了解をもらって本生産に入ります。数種から数十種類の配色見本を作ります。 先染め織物では、経方向(タテホウコウ)と 緯方…
パーマネント・プレス加工とは、コットン(綿) 麻 レーヨンなどの布生地に 樹脂加工(樹脂をつける)をして 高温で処理し、半永久的なプレスを施した加工方法です。略してPP加工とも言います。 (樹脂は熱可塑性(熱をかけると 柔らかくなる)のものを用い…
形状記憶の布(生地)とは、変形させた形が そのまま残る布生地の事を言います。メモリ織物とも呼ばれてます。(形状記憶合金とは ちょっと違います。形状記憶合金は 常温で変形させても、お湯などをかけて熱すれば 元の形に戻ります。また ワイシャツなどの…
形態安定の衣料品では 形態安定のワイシャツが有名です。洗濯後 干しておくだけでシワが伸び アイロン不要と 一世を風靡しました。 当初はT/C(T/C ポリエステル/コットン)の比率 50:50の製品しか ありませんでしたが、技術開発が進み コットン1…
バリスティック ナイロンとは、デュポンが軍用に開発した 通常のナイロンの5倍の強度を持つと言われている繊維です。耐摩耗性にも優れていて カバンやシステム手帳などに広く使われています。 この繊維自体が 弾丸を防ぐように誤解されているようですが、初…
ヤング率とは、初期引っ張り抵抗度です。最初引っ張る力に比例して伸び、力を緩めると 元の長さに戻ります(弾性変形 ダンセイヘンケイ)。ですが ある力の限界を超えると もう元の長さには 戻りません(塑性変形 ソセイヘンケイ)。この限界まで伸ばした時…
反内縫製とは、一反内で一個の製品(洋服)を作る事を言います。通常は反内縫製を厳密に守ります。 染ロットごとに 微妙に色が違ってしまう(注1)事があります。また 同一染ロット内でも、中の数反の色が微妙に違う事がありえます。(生機(きばた)の生産…
中希とは、一反の布生地(無地染め)の中で 色が微妙に違う事を言います。多くの場合 両耳端と中央部分の色が違います。非常に稀にですが、一反の巻き始めと巻き終わりで 中希になる場合もあります。 主に染色工程の原因が多いですが、稀に生機が原因(一反…
ジュートとは、黄麻(コウマ)とも言い シナノキ科に属する植物の靭皮部分(ジンピブブン 外皮のすぐ内側にある柔らかな部分)からとった繊維で、麻の一種です。 耐水性には乏しいのですが、強度や光沢があり 紡績もしやすいので大量生産できます。用途は梱…