2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧
ボイルとは、薄地の目の粗い織物総称です。一般にシフォン・ジョーゼットよりは 厚いです。ドライ(乾いた)な手触りで 春夏の洋服の素材です。元々は 2本の糸を合撚で ボイル撚りをかけたものを 呼んでいたようですが、コスト削減のために 太い1本の糸に…
撚糸とは、糸にひねり(撚り)をかけることです。撚りをかける事によって、 布生地にドレープ性や落ち感が出ます。 布生地の手触りが ドライで乾いた感じになります。(春夏の洋服では 重要な性質です) 等々の特長が出るようになります。800〜1500回…
落ち感とは、布生地が 女性の美しい体のラインに沿って落ちると言う意味です。美しいラインを表現できますし、落ちる生地は ドレープ性もいいので、回ると綺麗に拡がります。詳しくは 下記を参照してくださいませ。 落ち感とは?
パイル織りとは、布生地の表面に パイル(ループ)を出した織物です。そのループをカットしたものと しないものがあり、代表的な布生地は、下記です。カットしないもの:タオル(高級品はカットして 手触りを良くしたものもあります) カットしたもの:ビロ…
縮充とは(シュクジュウ)、アルカリ性の液体の中で ウール(毛)をもむと どんどん縮んで肉厚になる現象です。この現象を利用して、フェルトなどの布生地が作られます。多くの動物の毛一般の現象で カシミアなども同様の事が起こります。通常の洗剤で ウー…
プラッシュとは、タテ・パイル織物(タオルは代表的なタテ・パイル織物です)の一種で パイルをカットして 表面に毛を出します。この毛に熱と力をかけて 寝かしたりクセをつけたりして いろいろな動物の毛に似せたりします。同様の事を 編物(ニット)でやっ…
ベロアとは 編物(ニット)で できた表面に細かい毛の生えている布生地の事です。ビロード(ベルベット)との違いは ベルベットは織物でできている点です。元々ベロアとは 非常に範囲の広い呼び方だったようですが、現在は編物(ニット)でできたものだけを …
防炎加工とは、布生地に炎があたったときに、すぐに燃えなかったり 燃え広がるのに時間がかかるようにする加工です。難燃加工と言った方がピッタリですね。公共施設のカーテン等では 使用が義務付けられてますし、一般家庭でも火の気の多い場所(台所やスト…
4つとも同じ加工方法で、フロッキー加工とは ベルベット(ビロード)のような外観の布生地を作る加工方法です。下地の布生地に 接着剤を塗って、静電気で 細かい短い毛(フロックとも言います)をくっつけます。電気を使うので 電着加工とか電気植毛とか言…
オバール加工とは、透ける部分と 透けにくい部分が模様になっている布生地を作る事です。酸に弱い綿(コットン)やベンベルグ(2つとも セルロース系の繊維です)と 酸に強い絹(シルク)やポリエステル、ナイロンなどの繊維を、組み合わせて 布生地を作り…
経緯楊柳(タテヨコ ヨウリュウの事で、下記写真のように 縦と横に不規則な格子状に 細かいシワが入ってます。とても 面白い表面感で、初めて見たときには とっても驚きました。ただ 布生地特性上 カーリング(端が巻きます)すので、使うときはデザインや使…
織物(布生地の一種)は 下記の図のように タテ糸とヨコ糸がからまって作られてます。ですので、このタテ糸とヨコ糸が きちんと直角になっていて、型紙のタテ方向が タテ糸ときちんと一致している必要があります。でないと 製作後、洗濯などをした後に、洋服…
虫食いなどの要因を除いて 通常使用で、洋服や衣装が傷む一番の原因は 洗濯やクリーニングです。ですので なるべく洗濯やクリーニング回数は減らす工夫をした方がいいです。(不潔になったり 臭い等がして、不快感を周りの人に 与えては本末転倒ですが)なる…
今の日本では 洋服などの繊維製品は 色移りしないのが 当たり前だと思われてます。(わたしも そう思ってます)でも 海外のメーカーが 発展途上国で作ったものや、先進国でもイタリアのように ファッション性を重視して、染色堅牢度を犠牲にして 鮮やかな色…
薄くてしゃり味(ドライ感)があり コシもある織物。元々は ウール(毛)の梳毛織物の事を 差していたが、今ではウールとポリエステルの混紡や ポリエステル100%のものも流通している。春夏のサマースーツやドレスなどに 使われます。元々イギリスで作られて…
ジョーゼットやクレープなどの シボ(しぼ)織物の表面を、拡大して見ますと経緯の糸が屈曲しているのがわかります。これがシボと呼ばれるものです。下記にそう言う布生地の例を挙げます。シフォンジョーゼットなどは 細かいシボが沢山入っているものが 高級…
生地屋さんや生地問屋さんで、聞かれた事があるかも知れない「ワッシャー」と言うのは、下記のような ジョーゼットやデシンなどの布生地の シボ(糸の細かい屈曲)を 高くする加工の事です。下記の布生地名クリックで その布の商品ページ(詳細が書いてあり…
写真撮影の背景専用に売られている布生地を別にして 市販の布生地を使う場合は、 シワになりにくい(使うたびに 手間のかかるアイロンが必要になります) 光沢がきつすぎない(布生地が 目立ちすぎてしまいます) 表と裏の色が違ったり 表情が違ったりする(…
仕立て栄えのする布生地って どんな布生地でしょうか?誤解を恐れずに 極論を言えば、紙のような布生地が 仕立て栄えします。ですが それでは日常生活に不便です。柔らかい 反発感のある(手で握って離すと パッと広がる)布生地が 実際に売っている布生地の…
ポリエステル長繊維の糸に 撚りをかけて熱セットし、その後撚りを戻した加工をした糸の事です。糸の中の繊維が パーマした毛髪のように(パーマよりもっと微細ですが) 捲縮します。かさ高になるので 布生地分厚くなり 保温性も増します。シワにもなりにくく…
絹糸のくずや 絹糸の材料である「かいこの繭」のくずを 紡績(引き揃えて撚りをかける)して糸にした糸です。少量しか生産されておらず、絹糸よりも高価です。詳しくは 下記を参照してください。 絹紡糸とは? (ケンボウシ けんぼうし)
踊りやダンス よさこいなどで、衣装の布生地が綺麗に拡がって欲しいと思います。そんな時 ドレープ性の良い布生地を選べば いいです。ドレープ性がいいと ひだなどを作った時にも 綺麗な曲線を描いてくれます。詳しくは 下記を参照してください。踊ると綺麗…