生地屋のQ&A

布生地のプロフェッショナルが わかりやすく解説してます。

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

色落ち

ここ2~3日 どうも手が黒ずむと思ったら、新品のコール天の黒ズボン(コットン100% 本当はポリエステル混の方が丈夫なのですが、ほとんど売ってないのですよね)が 原因でした。(安かったからなあ~(笑)、でも 製品の質と縫製はしっかりしてたので…

芯地とは(シンジ interlining cloth) 接着芯地(セッチャクシンジ fusible interfacing)

芯地とは、布生地に張りを持たせ 服の型崩れを防ぎ、体型をカバーして 美しいシルエットを形作るためにあります。 布生地の種類と同じで 下記の3種類があります。それぞれの種類の中に、接着する芯地(接着芯地)と そうでない芯地がありますが、工業生産さ…

反毛とは(ハンモウ Shoddy) 再製毛(サイセイモウ)

反毛とは、元々 毛(ウール)織物や毛編物などの、くず糸やくず布を 反毛機でほぐし 再生した羊毛を指してました。(再製毛とも言います。新毛(virgin wool)よりも 紡績性や縮充性は劣ります) ですが、近年では 綿(コットン)なども使われ、針状の機具で織…

色について カラー(color)

色って 本当に微妙で 難しいです。 よくお客様から、メールで画像のリンクを示されたり 画像を添付ファイルとして 送ってこられ、「これと 同じ色を捜してください」 とか「これに 一番近い色が欲しいのです」 とか 聞かれます。 ですが、お客様がご覧になら…

紡績とは (ボウセキ spinning)

紡績とは、天然繊維の短い繊維、または化学繊維のステープル(短繊維)を、平行に並べ 均一の太さに引き揃えて、撚(ヨリ ねじること)をかけて糸にすることです。「紡」はよりあわせることを意味し、「績」は引き伸ばすことを意味する漢字です。 紡績で で…

紡糸とは(ボウシ spinning) 溶融紡糸 湿式紡糸 乾式紡糸

紡糸とは、一般に化学繊維の製造段階で 糸の原液を多数の小さい穴から、押し出して糸にする事を言います。溶融紡糸 湿式紡糸 乾式紡糸など3種類あります。 (コットン(綿)やウール(毛) 麻などの短繊維を、引き揃えて撚をかけて糸にする事は 紡績と言い…

スパンボンドとは (spun-bounded fabric) メルトブロー(melt-blown)

スパンボンドとは、不織布の一種で 化学繊維を紡糸する際に 繊維が十分に固まらないうちに 直接シート状にして作ります。腰と張りのある不織布になります。 溶融紡糸(溶かして糸状にする)で作るものは メルトブローと言います。下記の新和工業(株)さんの…