ブロードテール ファブリックとは、高級毛皮のブロードテールに似せて作った 波状の渦紋のある毛織物の事です。婦人のコート地に使われます。 (毛皮のブロードテールとは、カラクル種(ペルシャ羊の一種)の早産(未熟児で生きられなかった羊) 死産、また…
ガーゼとは、経(タテ)・緯(ヨコ) 40番手の コットン(綿)の単糸を、経密度30本/インチ 緯密度22本/インチ程度の極めて粗い平織にして、柔らかく仕上げた織物です。 精錬 漂白して衛生用材料や幼児用肌着 ハンカチにも使われます。(以前は 切り…
ゴーズとは、次の3つの場合があります。空気の良く通る 薄い布生地を指すようです。 紗(シャ)や絽(ロ)のような「からみ織」の事。一般に シルク(絹) 化学繊維 コットン(綿)を使うことが 多い。レノとも言い 狭義には絽の事を 指すことが多い。. コ…
ブロードとは、ブロードクロスとも言い 経糸(タテイト)を密に 緯糸(ヨコイト)の1.5~2倍くらいの糸密度で織った織物です。密な地合いで光沢があり 繊細な緯畝のある柔軟な平織物で、強度はかなりあります。 ポプリンよりは 緯畝が細いです。(ブロー…
カード糸とは、綿(コットン)のコーマ工程を通さない糸の事で 40番手以上(30と40番手のみは コーマ糸もある)の太さは 事実上全部カード糸になります。(30番手以上の糸で コーマ糸を作る事も 可能ですが、あまり意味がありませんし(太いので強度…
コーマ糸とは、短繊維でカード糸に対する言葉で、カード工程(長さの短かい繊維の除去と 繊維を平行に引き揃える工程)の後で、さらにより短かい繊維の除去と繊維の平行度をより良くする為に コーマ(comb 櫛の意味)と言う機械を通して紡績した綿の細番手高級…
ポプリンとは、緯糸(ヨコイト)の方向に 細い畝が見える 手触りの良い柔らかな平織物です。ブロード・クロスよりは 畝が太いです。 (ブロード・クロスはアメリカの呼び方で、ポプリンは英国の呼び方だそうです。でも 日本では 畝が細いものをブロード・ク…
ローンとは、薄く 密で 滑らかな織物です。通常経(タテ)に60~80番手(綿番手)、緯(ヨコ)に80~100番手のコーマ糸を使います。元々はリネンで織られてました。リネンを模しているので ハリがあります。 現在は コットン(綿)をはじめ ポリエ…
ビニロンとは、ポリビニル・アルコールから作られた繊維です。コットン(綿)に似た風合いで、化学式はユニチカのページに載ってます。 合成繊維の中で 唯一吸湿性があり 強度や熱にも強い上にコストが安いために、当初はトレーニング・ウェアや学生服等 い…
寒冷紗とは、コットン(綿)の平織の薄地織物で、濃い糊を付けて 固く仕上げたものです。ビクトリア・ローンとも言います。 経・緯(タテ・ヨコ)とも 40番手くらいの綿糸を用いて、ごく粗く織り上げます。60~80番手の糸を用いた上質なものもあり、造…
ピン ストライプとは、濃色地に明るい色のピンの頭のような点を 連続させた縞柄のことです。一般に縞の間隔は狭いです。ピンを沢山刺したようなので ピン ストライプと言われるのだと思います。 ドッテッド・ストライプ、ピンポインテッド・ストライプ、ピン…
シャトルレス織機とは、下記写真のような「シャトル」を使わない織機の事です。シャトルの事を 日本語では飛び杼(トビヒ)とも言います。(下記写真は ウィキペディアより 拝借しています) シャトルの写真 スペース・シャトルの語源にもなった シャトルで…
グリッパー織機とは、小さな鉄片が緯糸(ヨコイト)の一端をくわえて(グリップして)、経糸(タテイト)の間を 片方向からだけ飛んで 緯糸を織り込む織機(ショッキ)です。 シャトルレス織機(シャトル=飛び杼(トビヒ) を使わない織機)の一種で、スイ…
小倉とは、経糸(タテイト)1本に対し、緯糸(ヨコイト)を2~3本引き揃えて 平織または綾織に織った 比較的密な綿織物です。 白 紺 霜降りなどの色があります。袴(ハカマ) 帯 学生服などに使われましたが、現在は少なくなってます。福岡県小倉で生産さ…
布生地の場合、色が違って見える時は 大きく次の2つの場合があります。 太陽光や蛍光灯など光源の違い(演色性 エンショクセイ) 染バッチが違う 2.の場合は 次を参照してください。後から買いに行った布生地の色が微妙に違う! 演色性とは、光源によって…
カルゼとは、経糸(タテイト)に霜降りの双糸 または杢糸、緯糸(ヨコイト)には 単糸を使用した綾織物です。 紡毛のカルゼは、経緯(タテヨコ)に紡毛糸を用いて、2/2の綾で緻密に織り 十分に縮充して、起毛後煎毛(センモウ)します。布面は毛羽で隠れ…
ビエラとは、本来は綿(コットン)50% 毛(ウール)50%の混紡の糸で 2/2の綾織にして フランネル仕上げ(起毛)した織物の事です。 イギリスのウィリアム・ホリンズ社(Willam Hollins & Co)の商標名でしたが、現在は綿や毛織物の薄手フランネルも …
ギャバジンとは、単にギャバとも言い 綿(コットン) 梳毛 麻 ポリエステルなどで 織られた丈夫で緻密な綾織物です。一般に特定の素材(綿とかウールとか)の織物の名前ではなく 織り方(織組織)の名前と言えます。 バーバリーのコート地が有名です。通常経…
バーバリーとは、コートで超有名なイギリスのブランド名です。布生地では 綿ギャバジンの一種で 元々はバーバリー・ブランンドのオイル・クロス(透湿防水加工)のコート地につけられた商標でした。ですが、今ではコート地の代名詞にように使われています。 …
帆布とは、セールクロス ダック テント・ダック キャンパス ズックとも言い、通常10番手くらいの糸を密に織った非常に丈夫な厚手の平織物です。厚いものを織る時は 10番手くらいの糸を2~8本撚り合わせて使います。 本来は船の帆に使われてました。厚…
シレジアとは、スレーキ スレキ(英語のスペルからは スレーキの方が正しいと思われますが)とも言われ、元々コットン(綿)の比較的密に織られたツイル(綾)織物で、服の裏地等に使われます。 一般に無地織物ですが、格子(チェック)などに 染められた物…
よろけ織とは、オンジュレーとも言い、 特殊な筬(オサ)を使って 経糸を波状にしたもの 緯糸を波状にしたもの で、波型の地模様が現れます。非常に珍しい織物(私も写真でしか 見たことがありません。通常は 経糸緯糸共 直線です)で、一般に平織が多いそう…
異型断面とは、糸では下記の写真のように シルク(絹)を真似て 合成繊維や再生繊維で 糸の断面を丸でない断面にした繊維の総称です。(下記写真は 丸安毛糸株式会社様より 拝借しています) 異型断面の例 丸でない形にする事によって(通常の合成繊維や再生…
移行昇華とは、布生地にコーティングされたポリウレタンやゴム引きのゴムに 色が昇華して移ってしまう現象です。ポリエステル繊維を染めるのに使う分散染料は この現象が起こりやすいです。 (昇華とは、固体から気体へ 気体から固体へと言うように、液体の…
ダブル幅とは(W巾)、合繊織物の場合、現在では布幅140cm幅以上のものを言います。それ未満をシングル幅(S巾)と言いますが、112cm幅のものが多いです。 ただ 繊維(素材)がちがうと 呼び方も変わるようです。コットン(綿)ではシングル幅は9…
転写捺染とは、単に転写とか転写プリントとも言い 子供の遊びに使われる「写し絵」と同じ手法です。あらかじめ 図柄を紙に印刷しておき、布生地に重ねて圧力と熱を加えて 図柄を転写させる方法です。 多品種少量生産に向いているので 近年日本で盛んに行われ…
手捺染とは、ハンドとかハンド・プリントとも言い(スクリーンを用いたものは ハンド・スクリーンとも言う)、型紙 スクリーン ブロックなどに模様を彫刻し、手工芸的に布生地に捺染する方法の事です。 大きく分けて下記の4種類があります。 型紙捺染(カタ…
ソウコウとは(綜絖)、英語でヘルド(heald)と言い 織物を織機で織るときに 経糸をつっておくものです。(下記写真の赤丸部分。この写真は アウベルクラフトさんより拝借してます) (アウベルクラフトさんは 上記手織り織機を14万円くらいで販売されてま…
オサとは(筬)、下記写真のようなもので 織物を織るときに 経糸を通しておくものです。(2番目の写真。これらの写真は 日本竹筬技術保存研究会さんより 拝借してます) 筬の写真(上:金筬 下:竹筬) 筬の使われ方 大昔は竹筬を使用していたようですが、…
ケミカルウォッシュとは、ジーンズを人工的に中古風に加工する方法の一つで、塩素系の漂白剤を混ぜた洗剤で ムラになるように脱色する加工の事です。化学的にするので ケミカルと言います。 ストーン・ウォッシュの方法を併用して、ゴムボールや軽石などを一…